過去問はなぜ大事で重要か
「過去問」というのは、今までに司法書士の本試験で出題された問題のことです。
そして、司法書士試験の合格者はほぼ全員が、「過去問が大事」と言います。
司法書士試験は、過去問にはじまり、過去問に終わる、というほど大事です。
では、なぜそれほど過去問が大事なのか。
それは、試験を作っている方々が、過去問を見て作っているからです。
試験委員が司法書士試験を作問する際に参考としているものが、過去問だとすると、試験に出される問題はその延長上にあることがわかります。
過去問の重要性
過去問のほとんどは、条文、基本書、代表的な判例の組み合わせで解答することが可能です。
個々の問題を検討するについて、自分が使用している基本書のどの部分に解答のヒントが隠されているかを探る作業が重要となります。
過去問の詳細な解説が必要とする受験生も多いようですが、それは、その問題の解決にしかなりません。
全く同様の問題が出題されることは原則としてありえません。
そうであれば、個々の問題をできるかぎり簡潔に一般化して次の出題に対応できる知識を定着させる作業を重視してください。
どれくらい過去問をやるべきか
では、受験生として過去問をやると言っても、どれくらい過去問をするべきなのか。
これは、今現在の自分の力がどれくらいあるかによって、そのタイミングで違ってきます。
何度も何度も、過去問をやっていると、回答を覚えてしまっていている場合もあります。
よく、過去問を95%以上解けるなら、本試験でも、8割を超す事ができる。
と言われることもありますが、実は過去問の回答ができるのはあたりまえのレベルです。
大事なのは、回答に至るまでのプロセスです。
いくら回答の時間が早くても、それが回答番号を覚えているから早い、というレベルでは、過去問を解いたうちには入りません。
覚えるのは、肢の理由がさらっと見てわかるレベルに達するまで過去問をやるということ。
ものすごく細かい理由までは、覚えなくてもいいですが、これを、過去問10年分くらいができると、合格に達します。