司法書士試験は合格まで受け続けることができる

司法書士試験に2回で合格を祈る

 

司法書士試験の合格率は、他の資格試験と比較しても低く、毎年3%前後ですよね。

 

合格率を見るだけでも難関そうですが、さらに科目も11科目あり、うわべの暗記だけでは解答できない問題も多いです。

 

難関ともいえる司法書士試験だから、当然受験回数も多いはず、と思いきや、実は司法書士試験の合格者の受験回数で多いのは、2回です。

 

受験資格の制限もない司法書士試験は、間違った勉強をしないで、コツコツがんばれば、合格が見えてくる試験です。

 

だから、合格まで受け続けることができる試験、ともいえるんですね。

 


司法書士試験に合格するための受験回数

 

司法書士試験に合格するには、どれくらい司法書士の勉強をすれば合格できるのか。

 

少し前に日本司法書士会連合会が行ったアンケート調査があります。

 

これによると、合格までの受験回数で最も多かったのは2回目で合格した人で、23.6%でした。

 

次いで、3回目で合格した人で、21.6%となっています。

 

司法書士試験合格者の半数近くが、2〜3回の受験で合格していることになります。

 

また、6回以上と合格までに時間を要した人が、19.3%いる一方で、1回目の受験で合格した人も9.4%もいます。

 

この結果を見て、司法書士試験は3回までで受かる試験、と甘く見ない方がいいでしょう。

 

石の上にも3年と言いますが、3年目までで多くの人があきらめているのかもしれません。

 

司法書士試験は1年で合格できるレベルに達すると言われますが、実はその先にある知識以外のメンタルの部分が大きいこともあります。

 

受験回数6回以上の合格者が2割もいることをしっかりと受け止めなければなりませんね。

 

司法書士試験に合格するのが司法書士になる最短ルート

 

司法書士になるには、司法書士試験に合格すること、と考えた方が素直ですよね。

 

司法書士になるには、「司法書士試験に合格した者」
これだけです。

 

司法書士になる方法

 

そもそも、司法書士になるには司法書士となる資格を取得しなければなりません。

 

司法書士になる資格を取得する方法は2つあります。

 

司法書士法第4条

 

(資格)
第四条  次の各号のいずれかに該当する者は、司法書士となる資格を有する。

  1. 司法書士試験に合格した者
  2. 裁判所事務官、裁判所書記官、法務事務官若しくは検察事務官としてその職務に従事した期間が通算して十年以上になる者又はこれと同等以上の法律に関する知識及び実務の経験を有する者であつて、法務大臣が前条第一項第一号から第五号までに規定する業務を行うのに必要な知識及び能力を有すると認めたもの

一般的には、司法書士になるには、1番目の「司法書士試験に合格した者」という方法です。。

 

大学卒業以上などの学歴を求められていないので、極端な話、小学生でも受験資格があるのです。

 

また、年齢制限もないので、幅広い年齢層の方が受験できます。
実際に70歳以上の方も毎年のように合格しています。

 

実務経験も必要とされていないので、「司法書士になろう」と決意するだけでいいわけですよね。
また、受験回数にも制限がありません。

 

現在のところ、年に1回しか実施されていないので、失敗すればまた来年となりますが、あきらめさえしなければ来年は必ずやってきます。

 

司法書士試験に合格する裏技?

 

2つめの方法は、公務員になることが前提です。
ナニワ金融道」という漫画で、落振県一(おちぶれけんいち)という男が考えていたルートです。

 

この場合、机の上で受ける司法書士試験が免除されるんですね。

 

多くの人が数年、司法書士試験の予備校に通って、必死に勉強している部分をすっ飛ばす事ができるわけです。

 

司法書士試験に合格する裏技ともいえる手段です。

 

法律上は「10年以上」と書かれていますが、おおよそ、法務局の局長クラスの定年間際で資格がもらえるようです。

 

局長クラスというと、早くても25年間くらい、ほとんどは定年退職レベルまで勤務することになりますね。

 

のんびり司法書士になるんだ、という考えの人は、無理に司法書士試験に挑戦しなくても・・・
と司法書士になる裏技を使う手段でも可能なんです。

 

この司法書士試験の裏技には、2つのデメリットもあります。

  1. 特権がなくなる可能性
  2. 公務員が定年退職しても民間の営業が難しい

という点です。

 

特権的要素が強い法律なので、将来的にはなくなってしまう要素もありそうです。

 

実質的に法律を作っている公務員が、自らの特権である天下りルートを削除するような法律改正をするとは思えませんが…

 

ただ、特権がなくならず司法書士の資格が得られたとして、今まで民間の社会を知らない定年退職した公務員が、司法書士の営業をして仕事を受けることは難しいです。

 

昭和の時代であれば、座っていても仕事が舞い込んできたかもしれない司法書士の仕事ですが、今の時代にあり得ません。

 

これから先の時代で、また昭和の時代のように座っていて司法書士の仕事が来る可能性はゼロです。

 

公務員になって、司法書士試験に合格する裏技は、人生のリスクをかける方法かもしれませんね。

 

暗記できない心理をコントロールするのが合格するための近道

 

合格率が低い司法書士試験に合格するために、暗記すべきことって多いような気がしますよね。

 

ところで暗記が得意?って聞かれて、自信を持って、

 

暗記が得意!

 

そう言えると、司法書士試験に短期合格に有利なのでしょうか。

 

結論から言ってしまえば、覚えるべきことはありますが、暗記が得意だから受かるわけではないです。

 

むしろ、暗記できない、と思ったときに、自分の心理をコントロールするできるか、が合格するかしないかに関わってきます。

 

司法書士試験に限らず、暗記をするのに魔法のようなものはないんですね。

 

暗記=覚えなきゃ!
   ↓
忘れたぁ
   ↓
やっぱりダメだな

 

このループがかかったネガティブな心理が、自分で暗記をできなくさせているんですね。

 

司法書士試験に合格する暗記のコツとは、「覚えること」に苦手意識を持たないことが大切です。

 

忘れてしまうことは人間にとって当たり前

 

まず、そうマインドセットします。

 

脳は「記憶する」「忘れる」という 仕分けをいつも行っています。

 

わかりやすいカテゴリーでは、命に関する重大な情報や経験ほど強く記憶に残るように機能しているんですね。
暗記という覚える機能を、司法書士試験の勉強内容に当てはめると、命に関することに比べれば、強く記憶に残る仕分けの部類には入らないですよね。

 

だから、脳にとっては、司法書士試験で暗記するものは、忘れやすい分類に入ります。

 

では、どうすればいいの?

 

ってことですが、

 

忘れては思い出し、忘れては思い出し・・・・・・・

 

つまり、繰り返すしかないのです。

 

繰り返すことで、脳に、「重要な情報」ということを強くわからせていくんですね。

 

暗記を、1度見ただけで、すぐに覚えられているから、合格しやすいわけではないのです。

 

暗記できない自分にがっかりするんじゃなくて、暗記できない心理をコントロールするんです。

 

自分の脳の仕組みを理解して、何度も繰り返えすことで、目の前の暗記に取り組むのが司法書士試験の合格に近くなるということなんですね。

 

司法書士試験受験生&講師 ←いろんな勉強方法があって参考になる