司法試験をあきらめた人が司法書士試験に転向
司法書士試験は合格率が低く難関な資格試験の部類です。
同じく司法試験も合格率が高くはない試験です。
ロースクールを卒業しても、受験回数に制限があったりするためなかなか司法試験に合格できない方もいます。
司法試験受験生で結婚をしている方は、経済的にも大変です。
厳しい試験勉強をしている司法試験受験生が、司法書士試験に転向したら、さくっと合格してしまいそうなイメージがありますよね。
たしかに、さくっと合格する人もいますが、プライドと考え方を変えられずに、司法書士試験も失敗することも多いんです。
ここでは、司法試験から転向して司法書士試験も失敗するような、ある意味ネガティブな情報を紹介します。
司法試験をあきめきれなかった行く末
知人で、長年弁護士になりたい気持ちが続いて、一度は結婚したものの、経済的理由から離婚してしまった人がいます。
知人(男性)は結婚前に10年以上も旧司法試験の勉強をしていました。
さすがに10年を超えた頃に、司法試験の受験に見切りをつけて地元である田舎に単身で帰ってきました。
そして実家の自営の仕事を継ぎ仕事をして、40歳近くなって結婚をしました。
子供も二人が生まれて順調な結婚生活を送っていたと思った矢先に、彼はやはり弁護士になる夢をあきらめきれなかったのです。
突然に、自営の仕事をやめ、妻の稼ぎだけで生活し始めました。
奥さんは地方公務員だったので、家計で入ってくる収入は安定していたので、子供の世話だけは彼が引き受け、その代わりに司法試験の勉強させてもらうと条件だったのです。
夫婦がお互いが納得しているうちはよかったのですが、子供の世話に時間をとられるようになり、すぐに二人の間には埋めることのできない溝ができてしまいました。
その後数年で離婚したのです。
法律資格をとるという夢を追い求める人は、かっこよくも見えますが、彼には現実を直視することができないということだったのです。
家庭がある生活は経済的なものが基盤となります。
司法書士試験も長期間になる人もいる
15年以上も司法書士試験を受け続けている人もいます。
2017年に司法書士試験に合格した知人は、私が勉強を開始する前から司法書士試験を受け続けていました。
もう20回近く受け続けていたと言います(あまりにも前のことなので、正確に覚えていないとのこと)。
司法書士受験生には10年選手も多くいます。
どこかで、惰性になってしまってしまうんですよね。
練習試合は大丈夫でも、本番はダメという性格が影響している時もありますしね。
司法書士試験が長期化してしまう理由は、受験生の数だけ理由があります。
ところで、今の司法試験は、ロースクールに入ったりして遠回りになっています(予備試験という道はあります)。
たしかに、司法書士試験は、弁護士よりは合格できる確率が高いですが、司法書士を目指して司法試験からの転向組も多くいます。
司法試験から司法書士試験の転向者が失敗する事も多い
司法試験から司法書士試験への転向と聞くと、実力者が増えて、自分の司法書士試験の合格が説くなってしまうような気持ちになるかもしれません。
でも、ネガティブな気持ちになる必要は全くありません。
司法試験に合格して、弁護士などになった人が、司法書士試験について評価するときに言う言葉があります。
「司法書士試験は、しょせん暗記だよ。司法試験は、暗記では歯が立たないけどね。」
もしかしたら聞いたことがあるかもしれません。
司法試験が上で、司法書士試験が下のように見下した印象を受けますよね。
弁護士など司法試験を受けている人が「暗記うんぬん」言うのは、格下に見ている+司法書士の勉強をしたことがない、という人です。
同じようなことを、司法試験の受験勉強している人が、司法書士試験の勉強を始めると言い始めることがあります。
司法試験から転向して司法書士試験の勉強を開始した人が、「暗記うんぬん」言っていたら、ライバルが減った、と思っていいです。
プライドが邪魔して、司法書士試験には合格が遠い人です。
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確かに、司法書士試験は、司法試験ほどの深い内容を書かせるような問題は出題されませんが、暗記だけで回答できるなら、3%前後という合格率にはならないですよね。
いずれにしても、司法試験からの司法書士試験への転向者を脅威に感じることはないです。
司法試験から司法書士試験の転向者が失敗するのは、プライドと考え方が邪魔しているからなんですね。
司法試験と比較した発言をネガティブに感じたら、ライバルが減ったな、くらいに楽天的に考えてもいいくらいです。
ほんの数年前までは、通学がメインの大手予備校(LEC東京リーガルマインド、伊藤塾、TAC・WASEDAセミナー)などで、司法試験から司法書士試験に転向する人が多く受講していました。
大手予備校は、司法試験の講座もあるので、うまく司法書士試験に誘導している印象も受けていました。
ここ最近は、大手だけでなく、ネットで受講する資格スクール(STUDYing(旧通勤講座)、資格スクエア、クレアール)もベテラン講師を揃えています。
効率的に司法書士試験の勉強をして、短期で合格するには、受講形態やプライドにこだわる必要は全くありません。