短期合格できない人は実際的な試験であることを忘れている

司法書士試験に短期合格できない人の特徴

 

司法書士試験は、合格率も低く、範囲も広いので、短期で合格するのは難しい試験です。

 

5年以上、さらに10年以上受け続けている人もいます。

 

でも、少なからず1回2回の受験で短期合格してしまう人がいるのもたしかです。

 

どうして、短期合格できる人とできない人の差が出てしまうのか。

 

それは、きわめて実際的な試験だ、ということを、長い司法書士試験の資格勉強の中で忘れてしまっているからです。

 

司法書士試験に短期合格できない人の特徴を紹介しますね。

 


司法書士試験は実際的な試験

 

司法書士試験で合格するために必要な知識は決まっています。

 

それでも、これは細かいでしょう…というところも出題されることはたしかです。

 

司法書士試験は細かいところでも実務で重要なら必ず出題されます。

 

たとえば根抵当権のところは司法試験よりはるかに細かく難しい問題が出題されます。

 

逆に法理論としては重要でも、司法書士の実務上重要でないところは出題されることはありません。

 

要するにきわめて実際的な試験だということです。

 

この「きわめて実際的な試験だ」というポイントをわかった上で学習に取り組むかどうかが、司法書士試験の短期合格の合否を決めるのです。

 

どういうことか。

 

何回も受験を繰り返していて短期で司法書士試験に合格できない人の多くは、ポイントを押さえきれずにを理解せずに、ただひたすら満遍なく膨大な数の法律と向き合っているんですね。

 

極端な人になると、法理論に酔ってしまい、高逼な法律議論を楽しんでいたりします。

 

もちろん司法書士は法律の専門家ですから、法律上の議論も重要ですが、なんといっても試験に合格して、資格を取得してこそ、司法書士試験の勉強の意味があるのです。

 

司法書士試験に出る知識量は、膨大と言われますが、司法書士試験は1年で合格できるレベルです。

 

司法書士試験の講座のある学校では、ほぼ1年足らずで、試験範囲の科目を網羅させています。

 

法律の理論は学者だけで十分です。まずは司法書士試験に合格してください。

 

司法書士の資格を取得することだけを考えて、効率よく知識を身につけていってください。

 

そうでなければ、せっかく高い志を持っていて、知識が豊富でも、実務で理想を実現することはできませんからね。

 

司法書士試験の問題集・参考書を買い込んでいる

 

いったい何冊の問題集や参考書を持っているの?
って思える司法書士の受験生っていますよね。

 

どう見ても本棚には入りきらないでしょう…
本屋さんでも開くんですか?というくらい買い込んでいたりして…

 

勉強が進んでいる人がやっているのを見ると、
『そんなに数をこなさないと、合格できないのか…』
って思ってしまいがちですが、残念がることはありません。

 

自分が使っていなくて、他の人が持っている問題集とかを見ると、使いやすそうに見えたりするんですよね。

 

だから、次から次へと新しい本を持ちたくなります。

 

でも、あれもこれも買ってしまうと、司法書士試験の短期合格はどんどん遠くなります。

 

結局は、一冊も消化できないで、中途半端に終わってしまいがちだからです。

 

問題を200問の数をこなすよりも、20問を3回繰り返して、理解して解くほうが、学習効果は高くなります。

 

自分にあったテキストや問題集を、穴が開くまで徹底的に理解する方が効果的です。

 

勉強で使用する問題集・参考書は絞り込んで、決めたら迷わず集中することです。
手を広げないことがポイントです。

 

司法書士試験に一回で合格する人は、予備校の講義で使用するテキストと、過去問しか使っていません。

 

あれこれやっている時間があるなぁ、と思ったら、今まで使っていた教材を見るようにする方に力を向ける習慣をつけるといいですね。

 

司法書士試験受験生&講師 ←いろんな勉強方法があって参考になる