供託とは何かがわかったら手続きの流れを押さえる

司法書士試験の供託法の勉強方法

 

司法書士試験の出題科目になっている「供託法」

 

そもそも「供託」って聞いたことがないですよね。

 

自分も含めてそうでしたが、「供託」ということがどういう意味なのか、をまずイメージすることから始めるのが供託法の勉強です。

 

だいたいわかれば、後は手続きの流れを押さえるだけです。

 

司法書士試験の供託法の勉強方法は、「供託」「還付」「取り戻し」など聞き慣れない言葉のイメージをつけることからはじまり、流れを把握するのがポイントです。

 

供託法は、供託物の手続きの流れを把握して、何を問われているのか、で点数がかせげる科目です。

 


「供託物の提出←還付←取戻」までの流れを把握する

 

供託手続は知識が断片的にならないように、流れの中で一貫性をもたせなければなりません。

 

供託物の提出←還付←取戻までの手続きの流れを常に把握しておくことです。

 

また民法の債権の部分が基礎になるので、そのあたりを十分に学習した上で供託に入るといいです。

 

さらに供託法は過去の問題が繰り返し出題される傾向があります。過去問もしっかり解いてくださいね。

 

基本書の選び方としても、申請人の立場から供託手続について解説されたもので、非常に先例が豊富で、最近の試験傾向にマッチしたものがいいですね。

 

供託法で押さえたい重要側項目チェック一覧

 

供託法で最低限抑えておきたい事項をまとめてみました

  1. 供託と管轄

    • 弁済供託(民法495条)
    • 金銭債権に対する差押が競合した場合
    • 仮差押の供託(民執513条、22条)
    • 営業保証供託

  2. 弁済供託

    • 家賃供託の債務の本旨に従った提供の意義
    • 受領拒否
    • 受領不能
    • 債権者不確知
    • 債権者の不受領意思明確の場合

  3. 執行供託

    • 第三債務者の供託
    • 権利供託
    • 義務供託
    • 仮差押の競合の場合
    • 滞納処分による差押えと強制執行による差押え

  4. 商号の仮登記

    • 商登法との関係

  5. 還付請求

    • 要件・添付書類
    • 供託書正本または供託通知書の添付
    • 添付できない場合の原則と例外
    • 24条のチェックと印鑑証明書の添付

  6. 取戻請求
  7. 利息・利札の払渡請求
  8. 供託物の差替え

    • 担保の目的で金銭または有価証券を供託している場合など

  9. 供託金の保管替え

    • 認められる場合

  10. 供託物払渡請求権の時効

    • 要件

 

供託法の勉強方法まとめ

 

わかりにくい供託法ですが、何をしたいのか「流れ」がわかれば自然にわかるようになります。

 

アウトプットとして択一式の問題を同時並行で解くオーソドックスな方法が、一番合格への早道になります。

 

過去問の他に、大手の予備校(LEC東京リーガルマインド伊藤塾TAC・WASEDAセミナー)では択一答練や、模擬試験で十分に対応できるはずです。

 

司法書士試験受験生&講師 ←いろんな勉強方法があって参考になる